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今までの製紙業は、資源を大量に消費する産業として、世間の認識と批判を受けてきました。紙業に対する理解をもとめ、環境保護対策をすすめるために、様々な研究と啓蒙活動が実行れています。地域のリーダーとして、日本の主要産業のひとつとして、常に新しい提案にチャレンジしています。 |
■実例1:スラッジの有効活用
製紙の工程で発生するスラッジ(パルプの微細繊維や、紙の表面加工に使っていた炭酸カルシウム、クレイなど)は、水の汚濁物質となります。
排水から除去回収されたスラッジは脱水後焼却しますが、この焼却スラッジを廃棄せず、有効活用する方法が研究・実施されています。
- 焼却して灰にしたスラッジ
・焼却して灰にしたスラッジを道路の路盤材として、利用する方法が研究・検討されています。
- .カーボン状に処理したスラッジ
・溶かした鉄を移動させるときの酸化防止・保温材として、また不純物を吸着させるフォーミング剤(沈静剤)として製鉄の工程で有効活用されています。
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↑カーボン化したペーパースラッジ |
↑ペーパースラッジ焼却炉 |
■実例2:牛乳パック再生工程で出るの廃ポリエチレンの燃料化
牛乳パックの材料の12〜13%はポリエチレンフィルムです。この廃ポリエチレンを燃やして、工場内の発電器のタービンを回したり、乾燥工程のドライヤーなどの熱に有効利用します。ポリエチレンは燃焼温度が高く、大変効率のいい燃料として用いることができます。850℃以上の高温で焼却されるので、ダイオキシンは発生しません。さらにシンタラメラフィルターを使って、煤塵をとります。このようにして、工場内からでる廃棄物を、ゼロに近づける努力が行っている工場もあります。
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↑廃ポリボイラー熱回収設備(協力:丸富製紙株式会社様) |
■実例3:使用済み割り箸の回収とパルプ原料としての活用
王子製紙株式会社様の米子工場より始まった使用済み割り箸の回収とパルプ原料としての活用の運動は、今や全国的に展開されている、リサイクル活動のひとつです。2500膳の割り箸で、約12箱のティッシュペーパーをつくることができます。旅館関係や、小学校など、数多くの人達がこの回収活動に参加しています。
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